ワイルドカードとは?Excelで部分一致指定を可能にする「」「」の基本を学ぼう(記述方法)

Excel(エクセル)でのデータ処理の効率化において、「ワイルドカード」はかかせない存在です。

今日は、ワイルドカードの基本編として

ワイルドカードとは?」「使い方の基本・記述方法」を解説していきます。覚えておくとめんどくさい処理もサクッと済むことがあるのでぜひ覚えておきましょう!

Excel(エクセル)のワイルドカードとは?

まずは「ワイルドカードってなに?」というところから少し説明したいと思います。

ワイルドカードとは

不特定の文字列であることを示す特殊記号で、文字列の一部のみを一致条件(部分一致)として指定や検索したい時に使われる

  • Excelでは主に使われるワイルドカードとしては「*」「?」がある
  • 文字列には一致するが数値や数式などには一致しない
  • 以下のように文字列やセル番号に付与することができる(セル番号に付与する場合は&と"を使用する)
  • Excelでは関数と組み合わせて使用されることが多い

ワイルドカードの使用イメージ

ワイルドカードは、元々コンピュータ・IT関連でよく使用される言語なんですよね。プログラミングやエクセルのVBAマクロでも同じような意味合いで使用されます。

では2つの記号がどんな使い方ができるかというと・・・

「*(半角アスタリスク)」は:

不特定の0文字以上の文字列と置き換えることができる

・・・「*」を使うと『 なんでもいいし何文字でもいいから何か文字列 』という指定になります

「?(半角クエスチョンマーク)」は:

不特定の1文字と置き換えることができる
・・・「?」を使うと『 なんでもいいから何か1文字 』という指定になります

*(半角アスタリスク)?(半角クエスチョンマーク)
入力方法半角英数字のキーボード設定でshift+「け」キー半角英数字のキーボード設定でshift+「め」キー
示す意味「任意の0文字以上」を表す「任意の1文字」を表す
かんたんに言うとなんでもいいし何文字でもいいから何か文字列・また0文字でもよいなんでもいいから何か1文字

ワイルドカードがどんなものなのかわかりましたか?ワイルドカードを上手に使えば、関数処理がびっくりするほど楽になりますよ!

Excelワイルドカードの基本的な使い方(一致パターン別の記述方法)

ではこのワイルドカードをどうやって使えばいいのか?基本的な使い方を解説していきます。

ワイルドカードの記述方法

部分一致のパターンに応じて文字列・セル番号の前後(または字間)に「*」または「?」をくっつければOK

ですが、適当にワイルドカードをくっつければいいわけではありません!

ワイルドカードをつける位置によって意味合いは異なるので
「*」を使うのか「?」を使うのか
またワイルドカードをくっつける位置はどこにするのか

を使い分けて記述する必要があります。

以下の表のように、ワイルドカードをつける位置によって指定パターンが4つに分かれます。

検索パターン*(アスタリスク)?(クエスチョンマーク)
前方一致させたい文字*文字?
後方一致させたい*文字?文字
中間一致させたい(=○○を含む)*文字*?文字?
前後一致させたい*?
ワイルドカードの一致パターン

ちょっとわかりづらいと思うので具体例で説明していきますね。

例えば・・・

「ねこ」というキーワードを使ってどんな部分一致ができるかを説明していきたいと思います。

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「*」半角アスタリスクの一致パターン

アスタリスクを使った部分一致パターンをみてみましょう。

検索条件を「ねこ*」で前方一致にすると
「ねこ」「ねこ〇〇」に一致する

〇一致する
「ねこ」「ねこまむし」「ねこじゃらし」「ねこ科」

×一致しない
「まねきねこ」「くろねこ」「子ねこ」「ねずこ」「ねっこ」


検索条件を「*ねこ」で後方一致にすると

「ねこ」「〇〇ねこ」に一致する

〇一致する
「ねこ」「まねきねこ」「くろねこ」「子ねこ」

×一致しない
「ねこまむし」「ねこじゃらし」「ねこ科」「ねずこ」「ねっこ」


検索条件を「*ねこ*」と中間一致にすれば

「ねこ」「〇〇ねこ〇〇」に一致する

〇一致する
「ねこ」「まねきねこ」「くろねこ」「子ねこ」「ねこまむし」「ねこじゃらし」「ねこ科」「ねこのこ」

×一致しない
「ねずこ」「ねっこ」


検索条件を「ね*こ」と前後一致にすると
「ねこ」「ね〇〇こ」に一致する

〇一致する
「ねこ」「ねずこ」「ねっこ」「ねこのこ」

×一致しない
「まねきねこ」「くろねこ」「子ねこ」「ねこまむし」「ねこじゃらし」「ねこ科」

注意
●「*」は0文字以上の文字を意味し、くっつく文字が無くても一致するため「ねこ」にも一致するという点に注意

関数と組み合わせて使う時は「”*ねこ”」などのように両端を「"」で囲むようにしましょう

「?」半角クエスチョンマークの使い分け

次は、クエスチョンマークを使うとどんな部分指定ができるかみてみましょう。

検索条件を「ねこ?」で前後一致にすると
「ねこ〇」だけに一致する

〇一致する
「ねこ顔」「ねこ目」「ねこ科」

×一致しない
「ねこまむし」「ねこじゃらし」など後ろに1文字以上くっつくものや「まねきねこ」「くろねこ」「子ねこ」「ねずこ」「ねっこ」


検索条件を「?ねこ」で後方一致にすると

「〇ねこ」だけに一致する

〇一致する
「子ねこ」「黒ねこ」

×一致しない
「まねきねこ」「くろねこ」など手前に1文字以上くっつくものや「ねこまむし」「ねこじゃらし」「ねこ科」「ねずこ」「ねっこ」


検索条件を「?ねこ?」で中間一致にすれば

「〇ねこ〇」だけに一致する

〇一致する
「超ねこ顔」「かねこ君」

×一致しない
「まねきねこ」「くろねこ」「ねこまむし」「ねこじゃらし」など前後に1文字以上くっつくものや「子ねこ」「ねこ科」「ねずこ」「ねっこ」


検索条件を「ね?こ」で前後一致にすると

「ね〇こ」だけに一致する

〇一致する
「ねずこ」「ねっこ」

×一致しない
「ねこのこ」のようにねこの間に2文字以上挟むものや「まねきねこ」「くろねこ」「子ねこ」「ねこまむし」「ねこじゃらし」「ねこ科」


検索条件を「ね??こ」のように2つ以上?をいれると

「ね〇〇こ」だけに一致する

〇一致する
「ねこのこ」

?は任意の1文字を意味するので??とすると2文字を指定する使い方もできますよ。「???ねこ」なら「まねきねこ」に一致し、「ねこ????」なら「ねこじゃらし」に一致します

注意
?は1文字の文字を意味するので、くっつく文字が無い「ねこ」には一致しない点に注意しましょう

これらを関数と組み合わせて使う時は「”?ねこ”」などのように両端を「"」で囲むようにしましょう。

また、クエスチョンマークは指定したい文字数だけ「????・・・」と?の数を重ますが、アスタリスクの場合は「*」をいくつ重ねても意味合いは変わらないためこういった使い方はしません。

指定例
指定の仕方による一致の違い

注意 セル番号にワイルドカードをつける場合は記述の仕方が変わる

文字列にワイルドカードをつける場合は、上で説明したように「”*文字列*”」と直接ワイルドカードとつなぐことができましたが、

セル番号にワイルドカードをつける場合は「&」と「”」を使って「&”*”」の形でつなぎ合わせなければなりません

ワイルドカードのつけ方

セル番号へのワイルドカードのつけ方

例)D4を前方一致にしたい
 ×「D4*」   「D4&"*"」 

例)A1を中間一致にしたい
 ×「*A1*」    「"*"&A1&"*"」

例)A1を後方一致、かつ隣接するのは1文字に限定したい
 ×「?A1」  「”?”&A1」

「*」も「?」も文字列扱いになるため、「"」で囲んだうえで「&」とつなげる必要があるわけです。

例えばVLOOKUP関数で使うときはこんな感じになります。
=VLOOKUP(“*”&A1&”*”,$B$1:$E$9,2,0)


以上、今日はワイルドカードの使い方を解説してきました。

ワイルドカードの実践編はこちら

SUMIF・COUNTIF・VLOOKUP関数など、実際に関数と組み合わせた使い方を知りたい方はこちらの記事をチェックしてくださいね!



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