Excelの絶対参照とは?相対参照との違いと「$(ドルマーク)」の使い方

 

Q. Excelの絶対参照ってなに?使い方は?

今日はこんなお困りごとを解決します。

Excelエクセルにおいて「絶対参照とはどのような役目がありどう使えばいいのか」を紹介していきますよ。

本記事でわかること
  • STEP1:絶対参照とは
  • STEP2:相対参照との違い
  • STEP3:絶対参照のの記述方法
  • STEP4:絶対参照に変換するショートカットキー

15_001_本記事でできること

STEP1:Excelにおいての絶対参照とは?

絶対参照とは

Excel(エクセル)の関数や数式において、参照指定するセル・セル範囲の位置を絶対固定する参照方法のこと

また、絶対参照に対する参照方法として「相対参照」があります。

相対参照とは

Excel(エクセル)の関数や数式において、参照指定するセル・セル範囲の位置が入力セルとの相対距離の位置関係で決める参照方法のこと

Excel上では相対参照がデフォルト設定になっているので、絶対参照にしたい場合はそう処理させるように記述しなければなりません。

絶対参照と相対参照の違い_5

 

STEP2:絶対参照と相対参照の違い

絶対参照は、参照セル・セル範囲が絶対的に固定されるのに対して

相対参照は「入力セルと、参照セル・セル範囲との距離感の相対関係」で成り立っています。

絶対参照と相対参照の違い_2

 

参照方法が違うと 具体的にどうなるのか見てみましょう。

相対参照では数式をコピーすると参照がずれるのに対して
絶対参照では数式をコピーしても参照がずれることはないです。

絶対参照と相対参照の違い

 

 

STEP3:Excelでの絶対参照の記述方法

絶対参照にするにはセル・セル範囲に「$」マークをつければOK

数式や関数式内の参照を「絶対参照」にするにはセル・セル範囲に「$」マークをつければOKです。

例えば、

  • セルA1を絶対参照にするなら「$A$1」
  • セル範囲A1:A2を絶対参照にするなら「$A$1:$A$2」

と記述すれば絶対参照になります。

ただし、絶対参照の種類は絶対固定の仕方によっていくつかあります。

 

絶対参照には3つのパターンがある

絶対参照には「$マーク」をつける位置によって種類が3パターンあります。

完全な絶対参照

入力セルをずらしたときに、参照が行方向にも列方向にも動かない完全な固定

例)$A$1 , $A$1:$A$2

行方向にだけ絶対参照

入力セルをずらしたときに、行方向には動かないけど列方向には動く一方向の固定

例)A$1 , A$1:A$2

列方向にだけ絶対参照

入力セルをずらしたときに、行方向には動くけど列方向には動かない一方向の固定

例)$A1 , $A1:$A2

完全な絶対参照のときは:アルファベットの両端に$マーク
行だけ絶対参照の時は:アルファベットの右側に$マーク
列だけ絶対参照の時は:アルファベットの左側に$マーク

絶対参照の記述パターン

※$マークを何もつけない…相対参照となる

この3パターンを状況に応じて使うことでExcelで出来ることの幅が広がります。

 



STEP4:絶対参照に変換するショートカットキー

セル・セル範囲を絶対参照の記述にするときは、ショートカットキーを使うのがもっとも効率的です。

絶対参照に変換するショートカットキーセル・セル範囲の参照した直後に「Fn 」キーを押しながら「F4」キーを押す

また「F4」キーを押す回数によって絶対参照の種類が切り替わる

F4キーの押す回数絶対参照の種類
1回完全な絶対参照
2回行だけ絶対参照
3回列だけ絶対参照
Fn+F4キーの押す回数でパターン切り替え

$マークの簡単入力方法

※使用するExcelのバージョンによっては「Fn」キー押下は必要なく「F4キーのみ押す」ことで切り替えができる場合もあります

 

 

『実践編】関数式で絶対参照を使う方法・やり方についてはこちら//

 

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